平成28年度第2回学術講演会のご案内

平成28年度 第2回学術講演会

超高齢社会、高齢者歯科のキーワードは「栄養」です。

歯科の底力がためされる時代到来、と言えましょう。

高松市高齢者の食べる機能向上、QOL向上のため、超高齢者に対応した義歯技術のスキルアップの機会です。

是非ご出席ください。

 

◇場所:高松市歯科救急医療センター 4階大ホール

◇日時:平成28年11月19日(土)19時~21時

◇講師:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

口腔・顎・顔面機能再生制御学講座

咬合・有床義歯補綴学分野教授  皆木省吾先生

 

◇演題:「超高齢者の特性を踏まえた義歯治療の実際」

と、夢の会話プロジェクト  ~人口舌でもう一度会話を~

 

抄録:

昨年、フレイル、サルコペニアを支える超高齢者の総義歯製作・調整法 ―大規模災害時の義歯作製法も含めて― と題しての講演に伺ってから早いもので1年が経過しました。『2横指3秒ルール』は、実際に臨床で試された先生にはきっとお役に立っていると思います。

今回は,最終印象採得、咬合採得、2横指3秒ルールを適用した場合に前歯部の被蓋をどのように収まりをつけるかの実際例など、一歩進めた義歯治療の実際についてお話ができればと考えています。また、日々の臨床で意外に手を焼く下顎位不安定患者の咬合採得など、基本的な事項についても簡便・確実な臨床手技について話題にする予定です。

さらに時間に余裕があれば、現在海外からの受診希望もある「夢の会話プロジェクト外来」についても少しご紹介したいと考えています。これは舌がん等によって舌の一部あるいは全てを失った方に発話機能を取り戻すための人工舌治療のプロジェクトです。超高齢化に伴いしばしば診察する機会が増えている脳血管障害後遺の構音障害もこの治療の流れの中に含めることができます。

前回から1年を経ての講演なので、『2横指3秒ルールをやってみたけどうまくいかない』、あるいは『うまく行くようになったが、次の問題が見えてきた』といった先生へのフォローアップ質疑応答もできれば有意義な時間となると考えております。疑問や質問があればお気軽に声をあげて下さい。

 

(必携参考書:「写真と図で使える 超高齢者総義歯座右マニュアル ― 超高齢社会・在宅にも使える義歯を提供する2横指3秒ルール ―」学術研究出版, 2015 Amazon)

 

 

 

学術部よりお願い:

準備の都合上、FAXでの事前申し込みにご協力よろしくお願い申し上げます。

申し込み用紙は、11月14日(月)にFAXでお送りしたもの、または高歯会報10月号に同封のものをご使用頂ければ幸いです。

 

昨年のご講演のアドバンスです。症例を通して、より具体的な内容となります。

また「夢の会話プロジェクト」についても詳細をご紹介いただけます。

ご期待ください。

 

※「補綴臨床11月号」の特集記事『補綴の底力』もご参照ください。